オープンサイト建築設計事務所

「大人4人のシェアハウス」

市による計画道路のために建替えの必要に迫られた、50代のご夫婦・娘・祖母という、大人4人のための住宅。

ご主人の定年を間近に控え、全員の生活スタイルが異なるため4人それぞれに広めの個室、また普段はミニマムサイズで使い勝手がよく、息子家族が来たときには皆で集まれるような使い方に拡張性のあるLDKを望まれた。

そこでまずはシンプルに、4つの個室を2段に積み敷地いっぱいに離し、その中間エリアを共用部＝LDKとする構成を考えた。

そして、その4つの個室を結ぶ空間が単なるヴォイドではなくレベルの異なる「縁側」や「ロフト」という中間領域的なものを挿入することで、またその縁側やロフトに個室が浸食されることによって、大きな一つの「地形」を共有しているような、閉じた個室でありながら部分的には共用部の一部であるようなそんな緩やかな「場の共有感」を作り出すことを目指した。

また、縁側やロフトなどの床レベルは、腰かけるのにちょうど良い高さに設定されており、息子家族が来たときには家具的な役割を演じることで、LDKの収容人数を拡張する。

1. お客さんとの出会い（1）
2. お客さんとの出会い（2）
3. 敷地を見にいく（1）
4. 敷地を見にいく（2）＋建築の外観について
5. 要望事項
6. 設計打合せ（1） New!